基礎文法マスター期
基礎文法をしっかり使いこなすことができれば、英語を話すことも書くこともでき、世界中の人とコミュニケーションを取れるようになります。ただ日本では、英語の最も大切な基礎文法を中学1〜3年の間に駆け足で学ぶため、そのスピードについていけない方がたくさんいます。
基礎文法は「計算法」と同じです。三人称単数でつまずいているのに、現在完了を勉強しても、学びが積み重なっていくことはありません。足し算の次に引き算、九九の掛け算と順序よく学んでいくように、英語もステップを踏んで学ぶこと、そしてわからなければ前にもどって学ぶことが大切です。
中学生にとっての「基本文法コース」
基本文法コース1〜3のカリキュラムは、中学で学ぶ文法項目に対応しています。それぞれ113〜116のUNITで構成され、中学1〜3年の授業に沿って学ぶ副教材としても最適です。仮定法については、基本4で学習してください。1UNITは約8分なので、自分のレベルやペースに合せて学べて、文法と同時に発音も身についていきます。理解できていないなと感じたら、潔くつまずいたUNITをやり直してみることは、自信とやる気と実力を手に入れるために、とても有効です。
また、各UNITの画面右上にある「+」ボタンから、文法解説をまとめて読んだり、繰り返し学びたいUNITをクリップしておくこともできます。
手ごたえを感じながら英語を続けられるような工夫をしましょう。
1授業に合わせて、続けていけるペースを作りましょう。
基本1〜3は、それぞれ中1〜3の学校授業にほぼ連動していて、113〜116のUNITで構成されています。英語の授業は、年間で120日程度。英語の授業があった日は、最低1UNITやると決めて学んでいくとスムーズに進めることができます。もちろん、予習や苦手なところの復習に使うと、さらに身につきます。
2英訳して、自分のレベルを知っておきましょう。
中学1〜3年の文法をどこまで理解できているか?これは、各UNITの右端にあるステップ4=英訳する(グレーボタン)で自己診断ができます。例えば、中学2年で「未来形をやっているけど、理解できた」と感じたら、基本2のUNIT29「未来形・否定文1」のステップ4をやってみましょう。日本語の音声を聞き、サッと英訳して録音できたら、その文法はわかっているということです。もしできなければ、その前のUNITも復習してみましょう。わからないまま進めるより、潔くもどる方が、英語の基礎を固める近道です。
3ノートには、文法用語ではなく、英文を書きましょう。
ノートを使って学びの「見える化」をすることは大切ですが、「過去形ってどんなもの?」「現在完了形って何?」という説明を日本語で書いても、英語を学ぶためにはあまり意味がありません。カラオケEnglishを学習するノートに書くのは、「英語だけ」にしましょう。各UNITの例文を書き起こしたり、いろんな動詞の活用形を書くなど、英語を手に覚えさせることを意識して書くようにしましょう。
4時制は、時々まとめて繰り返して復習しましょう。
中学文法の骨格を作るのは、時制です。時制をパッと使い分けられるようになれば、日常会話ができるようになります。新しい時制を学ぶたび、基本3UNIT29・30「時制による動詞変化」を何度もやってください。時制の全体像がつかめます。また、時々マイページの検索ボタンから「過去形」「未来形」などと検索して、時制に関するUNITだけを集中的に復習してみましょう。
5「誰が、(いつ)どうする」。いつもSVを意識しましょう。
英語と日本語が決定的に違うところは、S(主語)が必ず文の頭にくること、次に「いつ」のことかを明確にするV(動詞)が続くことです。中学では英語の5文型(SV、SVO、SVOCなど)を習いますが、「声を出して話す」という段階になると一番大事なSVを忘れがちです。「誰が、(いつ)どうする」という基本のSVをいつも意識して声を出すようにしましょう。正しく声を出す習慣がついてこそ、話せる英語、受験に役立つ英語、そして将来、使える英語を身につけることができます。
6ステップ2と4で、英文を「書く」練習をしましょう。
UNITの学び方は、基本は声を出すことですが、何回か学んだら、2つの「書く」練習もしましょう。
「ディクテーション」
ステップ2=真似する(グリーンボタン)で「ディクテーション」をしてみましょう。カラオケ字幕をOFFにしてお手本の音声を聞き、ノートに英文を書き起こしてみてください。
「英作文」
ステップ4=英訳する(グレーボタン)では、日本語の声を聞いてノートに英訳を書き、書いた文を読み上げる形で録音してみましょう。
これらの方法は、単語の綴りや文法が正しいかをすぐに確認できて、4技能の中の「書く」力をつけることができます。
7ステップ2で「シャドーイング」をしてみましょう。
ステップ2=真似する(グリーンボタン)では、お手本の真似をして声を出します。何回かやるなら、カラオケ字幕をOFFにして、お手本の英語に自分の声を重ねる「シャドーイング」をしてみましょう。英語を読まずに発声に集中することで、英語のリズムやイントネーションを叩き込むことができます。