ストーリー

#1 Naruhodo諸島

とある豊かな海の、とある片隅に不思議な国「Naruhodo諸島」があります。その島々では、人間やロボット、さまざまな動物たちがいっしょに暮らし、分け隔てなく支え合っています。Naruhodo諸島には、カラオケEnglishの登場人物たちの多くが住む「ポートランド」、諸島第一の大都会として有名な「フューチャーランド」、たくさんの農作物を産み出す「ファームランド」、訪れる人が郷愁を感じる「ウェスタンランド」などがあり、それぞれの島が伝統や特徴を生かして発展し続けています。公用語は英語です。

#2 諸島のおきて

この不思議な島々には、国になる前からの守らなければならないおきてがあります。それが「働かざるもの、住むべからず」という<キンベン島民ルール>。この国では、一人一人に仕事が与えられます。赤ちゃんの仕事は、ミルクを飲み、泣き叫んで周りに迷惑をかけること。子どもの仕事は、夢を思い描き、経験と失敗をし、ご近所老人や動物たちと友だちになること。大人の仕事は、子どもの頃に思い描いた夢のひとつを職業として選び、40パーセントの税金を払って諸島を支えること。そして老人の仕事は、生きて得た知恵を島民に伝え、分かち合うこと。みんなの働きがつながって、Naruhodo諸島は進んでいきます。

#3 島民の暮らし

『豊かな暮らしが、豊かな未来を作る』というNaruhodo諸島政府の考えのもと、「それなりの仕事をした」と政府から認定を受けると、毎月それなりの給料が公用通貨ナールで支払われます。また島民は13歳になると大人とみなされ、格安の値段で土地の提供が受けられ、もらった給料で家を建てることを奨励され、ローンも用意されています。島民は、トスカーナ風、インド風、和風、北欧風など、さまざまな建築スタイルの中から家具やインテリアも含めて選んだ、自分好みの家で暮らしています。

#4 なるほど!エージェント

カラオケEnglishのキャラクターたちが住む「ポートランド」のダウンタウン。その商店街の一角に立つ、傾きかけた怪しげな雑居ビル。そこに、子どもたちの疑問に答える調査会社「なるほど!エージェント」があります。一時は優秀なスタッフを揃え、国の未来を支える子どもたちの疑問に答える世界的に有名な国営調査機関でした。国の財政難もあって、民営化されることになり、その社長として選ばれた女性、それがボースです。かつては美しき諜報部員として、世界中を駆け巡り、子どもの未来に役立つ情報をありとあらゆる形で収集、提供してきました。その美貌と活躍は、世界中に知れわたり、『ナール紙幣』の肖像画に選ばれたほどです。最近は、動物やロボットたちを雇い、調査員に育成して、会社を存続させています。

世間からは「できそこないの調査会社」と笑われていますが、社長・ボースは信じています。「子どもたちの『なぜなぜ、どうして』がなくなったら、あたしたちゃ、終わりだよ。すべては、ひとつの疑問から始まるんだ。知りたいという情熱が未来を創るんだ。子どもの好奇心は宝物さ」と。子どもの質問が続く限り、そして倒産に追い込まれない限り、ボースは「なるほど!エージェント」を続けていくつもりです。

#5 みんなが学ぶと豊かになる諸島

Naruohodo諸島のトップ科学者は、誰かが何かを学び、「なるほど〜!」と納得してつぶやいた瞬間に放出される「知恵のエネルギー」を貨幣に変換する技術を発明しました。そのおかげで、島民の働き以外にも、島民以外の人たちが学んでくれることで得られる収入によって、Naruhodo諸島が発展できるようになりました。諸島政府設立以来のモットーは「百者学楽(ひゃくしゃがくらく)」。人間からロボットまで、皆それぞれが学び、与えられた時間を楽しんで暮らせるようにと願いが込められた言葉です。多くのみなさんの学びたいという気持ちのおかげで、島民は今日も楽しく暮らしています。